梅雨の時期に体がだるくなるのはなぜ?~気圧・湿度変動と自律神経の乱れ、トリガーポイントと筋膜の歪みに着目した根本原因と改善アプローチ|鹿児島市・姶良市つながり整骨院
2025/05/16
梅雨の時期に体がだるくなるのはなぜ?
「だるさ」の正体と、トリガーポイント×筋膜矯正による根本アプローチ〜
梅雨の時期になると、「体が重だるい」「肩や首がこる」「朝起きても疲れが取れない」といった不調を訴える方が増加します。
この時期特有の体調不良には、気圧の変動・湿度・自律神経・筋膜の緊張が深く関わっていることが、近年の研究でも明らかになってきました。
【梅雨の「だるさ」の主な原因】
◆ 気圧の変化による自律神経の乱れ
梅雨に多い低気圧は、内耳にある気圧センサー(前庭神経系)を刺激し、自律神経のうち交感神経を優位にします。これにより、血管は収縮し、血流は滞り、筋肉の緊張が強くなります。
交感神経が優位になると、内臓の働きや睡眠の質にも影響が出て、「疲れが取れない」「やる気が出ない」といった症状が出やすくなるのです。
(参考:日本気象協会/気象病ラボ)
◆ 湿度による代謝の低下
湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体内の熱がこもりやすくなります。同時に、老廃物や疲労物質の排出も滞りやすく、筋肉のだるさや全身の倦怠感を助長します。
【筋膜とトリガーポイントが引き起こす慢性不調】
◆ 筋膜とは?
筋膜とは、筋肉や臓器を包み、全身をネットのように繋いでいる結合組織です。
全身を覆っている筋膜は「第二の骨格」とも呼ばれ、構造的支持と滑走性の確保を担っています。
日常のストレス・姿勢不良・疲労の蓄積により筋膜が癒着すると、筋肉の動きが制限され、血行不良や神経圧迫が起こりやすくなります。
この状態では「肩がこる」「腰が重い」「疲れが抜けない」といった慢性症状が現れます。
(参考:Schleip R. et al., “Fascial plasticity”, Journal of Bodywork and Movement Therapies, 2003)
◆ トリガーポイントとは?
トリガーポイントとは、筋肉内の硬くなった部分(筋硬結)で、そこを押すと「痛気持ちいい」だけでなく、「離れた場所にまで痛みを飛ばす(関連痛)」特徴があります。
たとえば、肩の僧帽筋にあるトリガーポイントが、後頭部の頭痛を引き起こすことがあります。
このような現象は、長時間同じ姿勢・冷え・精神的ストレスなどでも引き起こされるため、梅雨の時期には特に生じやすくなるのです。
(参考:Travell & Simons “Myofascial Pain and Dysfunction: The Trigger Point Manual”)
【トリガーポイント施術×筋膜矯正の相乗効果】
▷ トリガーポイント施術とは
硬くなった筋肉の奥深くにある「トリガーポイント」を触診によって見つけ出し、持続的な圧やストレッチで緩めていく手技療法です。
これにより血流が改善され、筋肉の緊張が解けることで痛みの軽減や可動域の回復が期待できます。
▷ 筋膜矯正(筋膜リリース)とは
筋膜の癒着・ねじれ・滑走不良を解消し、筋肉が本来の動きを取り戻せる状態へと導く調整法です。
全身のバランスを整えることで、症状の根本原因にもアプローチできます。
▷ 併用のメリット
トリガーポイント施術だけでは「点」でのアプローチにとどまりますが、筋膜矯正を加えることで「線と面」で全体を整えることが可能になります。
つまり、局所の硬さ(点)と、全体の動き(線・面)の両方にアプローチすることで、より再発しにくく、自然治癒力が高まりやすい状態を作り出せるのです。
【梅雨の不調を感じているあなたへ】
梅雨の「だるさ」や「不調」は、決して気のせいではありません。
環境による身体の変化に対して、的確にアプローチすることで、症状を根本から改善し、快適な日常を取り戻すことは十分に可能です。
当院では、カウンセリングと触診を重視し、一人ひとりに合わせた施術を提供しています。
長引く不調にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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